Interview with customers

小林製靴の常連、税理士の鳥家さまに靴をオーダーすることの楽しさや、ご自身のこだわりなどをインタビューさせていただきました。
インタビュー当日、オシャレなスーツでアトリエにいらした鳥家さま。今までにオーダーしていただいたシューズ5足をご持参いただき、それぞれにまつわるエピソードをお話しいただきました。
(インタビュアー:市野亜由美)

小林製靴の印象

【市野】鳥家さまが小林製靴をお知りなったきっかけは何だったのですか?

【鳥家さま】もともとファッションが大好きでね。若い頃から色々なブランドの服や靴を身につけてきたけど、より自分の身体や好みにフィットしたものが欲しいと思うようになってきたんですよね。

今日の服は〇〇〇〇〇〇なんだけど、こういうテイストに合う靴ってなかなかなくて。
いわゆる王道の紳士靴なんだけど、ちょっと遊び心も欲しいななんて思って、インターネットで調べてみたら、たまたま近くに小林製靴があったんですよ。

【市野】最初に、小林寛明に会った印象はいかがでしたか?
【鳥家さま】小林さんは、ちょっと独特の雰囲気があるけど、話してみるとすごく気さくでね。当たり前だけど靴に関する知識はとても豊富で、僕のこだわりもすごく理解してくれたのが嬉しかったな。

【小林】僕も鳥家さまに始めてお会いした時は、独特の雰囲気な方だと思いましたよ(笑)。なんせ、めちゃくちゃおしゃれでしたからね。
その後、何度もお会いしていますが、とにかく常におしゃれです。【鳥家さま】身だしなみかな。まあ、何かとこだわるのが好きなのかもしれないね(笑)。
【小林】このブルーの靴も、最初にご依頼いただいた時は、嬉しくて嬉しくて。こんな色、なかなかオーダーする人いませんからね。履きこなせる人は鳥家さまくらいじゃないですか?

オーダーメイドシューズへのこだわり

【市野】鳥鳥家さまは他でもオーダーメイドシューズをお作りになったことはあるのですか?
【鳥家さま】もちろんありますよ。大阪市内には結構、ビスポークシューズのお店ありますからね。
【市野】小林製靴には何度もオーダーされているそうですが、どういうところが魅力ですか?
【鳥家さま】やっぱり一番には小林さんの腕がいいっていうところじゃないですか?ビスポークシューズの紳士靴って一番技術が必要ですからね。

【市野】レディースとメンズでは、やはり作り方が違うんですか?
【小林】足囲や踵の大きさで、メンズレディース同じサイズでも靴の大きさが違いますが、足の小さな男性や大きな女性など、様々な骨格のお客様がいらっしゃいます。個々に合わせた靴作りをしますので大きな違いは無いかもしれません。
【市野】なるほど。オーダーメイドシューズって奥が深いんですね。
【小林】そうですね。でもオーダーしていただくお客様は、ご希望さえ伝えていただければ大丈夫ですよ。
【鳥家さま】小林さんは色々雑談しながら、こちらの意図をうまく汲んでくれるんですよね。

アーティストにおすすめのビスポークシューズ

【市野】鳥家さまにとって、オーダーメイドで靴を作るということはどういうことですか?
【鳥家さま】趣味というか、楽しみというか…。こんな靴が欲しいなと思ってから、小林さんと形や色や素材の話をして、作っていく工程がたまらなく好きですね。出来上がるまでのわくわくしている時間がいいんですよね。
そして、出来上がった靴には既成靴とは比べ物にならないくらい思い入れができますから。一生大事に履こうと思ってますよ。
【市野】どういう方におすすめしたいなどありますか?
【鳥家さま】ファッションにこだわりのある人はもちろんですけど、アーティストや表現者の方なんかにはおすすめですよ。小林さんはもともとレディースシューズのメーカーで腕を磨かれたとお聞きしたんですが、そういう意味でいうと、女性の方にもおすすめですね。個人的にはパフュームみたいなアーティストの靴を作って欲しいなぁ(笑)
【小林】ダンスができるハイヒールですか。作ってみたいですね(笑)

【市野】今日はお二人ともありがとうございました。
オーダーメイドの靴はお客様のこだわりと職人の技術が融合して生まれる作品といった感じでしょうか。
その魅力はファッション愛好家だけでなく、アーティストや表現者にも響くと思います。
一足一足に込められた個性と思い入れは、何者にも変えられない唯一無二の宝物ですね。
小林さんの魔法のような靴で、これからも新たな物語が紡がれますように。