about

小林製靴は、靴職人/革作家である小林寛明が手掛けるビスポーク(=誂える)シューズのブランド。
靴のみならず、バッグや財布といった革小物から建築・インテリアなどのオーダーも請け負う。

たくさんの靴職人がいるなか、僕を選んでくださるお客さまは、
この工房や僕自身の佇まいを気に入って、という面があると思います。
紳士靴も婦人靴もつくる僕のようなタイプは、ある意味、正統派の職人の
枠からは外れていますが、だからこそ、という方も

けれど、そんなお客さまが必ずしも個性的な靴を望んでおられるわけでもないのが、
面白く、また難しいところ。
対話の中で、その方がどんな場面で履きたいのかをしっかりと聞き、デザインし、
〝似合う〟とか〝可愛い〟を意識したビスポークシューズを、一足ずつ仕上げます。。

木型に平面のテープを貼り、中心線を引いてカットし、展開。
それがアッパーと呼ばれる靴の上部の型紙のもとになる。
革の裁断は特に重要な工程のひとつ。

繊維の流れや硬さ、厚み、傷などを目で見て手で触れ確認し革と対話するように切り出していく。
アッパーの縫製でこだわるのは流麗なミシン目。
ことに、曲線部分はメーカー時代の師匠の教えどおり、ひと針ごとにミシンを止め、絶妙な匙加減で力を加えピッチが狂わない縫い方で美しいカーブを実現させる。
続いて、縫いあがったアッパーを再び木型にかぶせて成形する、吊り込みと呼ばれる作業。
このとき、平面だった革が靴らしい立体となる。

小林寛明 プロフィール

2004年 上田安子服飾専門学校卒業
2005年 高級婦人靴メーカーに勤務(~2008年)
2005年 西成製靴塾卒業
2008年 小林製靴設立
2008年 “Osaka Mode Collection「Rookies」”/Apple Store Shinsaibashi(大阪)
2009年 西成製靴塾講師
2009年 アトリエにて靴教室開講
2009年 aidia-room設立
2010年 “JFW 東京コレクション”
2011年~2012年 S/S collection WHITE ROOM/東京
2011年 “JFW 東京コレクション”
2011年~2012年 A/W collection WHITE ROOM/東京
2014年 まちデコール “不良品から富良品へ2”出展/中之島SPINNING(大阪)
2014年 “COOS vol.2”/阪急百貨店うめだ本店(大阪)
2017年 日本インテリアデザイナー協会「素敵な暮らしのアイテム展」にて、「JIDアワード2017 部門賞」受賞
2019年 オーダー靴の受注会/髙島屋名古屋店(愛知) など